第14回 ユングフラウ賞(S2)

【予想】
◎ヒストリックノヴァ
〇プラチナプライド
▲ジョーストーリー
△スティールルージュ
△ロマンスロード
△ハッピースパイラル

 エーデルワイス賞で先行2着。兵庫ジュニアグランプリでもソコソコ頑張れたヒストリックノヴァ。前走の2歳優牝は勝ち馬にハマった競馬で納得の2着。レースぶりから浦和千四に不安はなく連軸に。ここから手広く。

【レース】
 スタートセンス抜群のジョーストーリーがハナ。ロマンスロード、プラチナプライドと続いてその外にスティールルージュ。スタート不利のヒストリックノヴァは、エミーブレイズなどと後方から。ペースは平均。向流しで一旦息を入れて後続を引き付けたジョーストーリーが残り600から再びペースアップ。付いて来たのがスティールルージュ。2頭が後続を4馬身離して直線へ。残り200で先頭に立ったスティールルージュが1着ゴール。スンナリ行ったままかと思われましたが、後方から長く脚を使ったエミーブイズが肉薄して2着同着。

【上位馬の寸評】
1着 スティールルージュ
 この日はプラス2キロの474キロ。大敗後ですが、馬体フックラ、落ち着きもあり好仕上がり。レースはやや躓き気味に出ましたが、大過なく外4番手から。勝負処から2番手に上がり、ペースアップして後続を振り切らんとするジョーストーリーに食らい付き離さない構え。半馬身差で直線に向き、残り200で単騎先頭。凌ぎ切りました。自力で動いて勝ち切りローレル賞の再現。当然本番でも有力。

2着同着 ジョーストーリー
 この日はマイナス5キロの462キロ。いつになく落ち着いて前走以上の気配。レースは好スタートから本橋騎手が気合をつけてハナ。大逃げの気配もありましたが、向流しに入るとペースを落として息を入れ、残り600からギアチェンジして後続を振り切る構え。食い下がってきたスティールルージュを半馬身リードして直線に向きましたが、残り200で交わされると脚が上がり何とか2着同着。勝ち馬には完全に力負け。

2着同着 エミーブレイズ
 この日はマイナス4キロの419キロ。馬体から上積みは感じませんが、意外に落ち着きがありマズマズ。レースは内9番手から。追走厳しく置かれる形になり4コーナーでも前とはかなり開きがありましたが、1頭際立つ脚いろで追い上げ2着同着。見た目とは裏腹になかなかの勝負根性と切れ味。更に展望が開けました。

4着 ピンクプラム
 この日はマイナス1キロの433キロ。ここ一連の同様の気配で順調。レースは好スタートから西騎手が気合をつけて内5番手から。勝負処でややポジションを下げましたが、追って追走。最後の直線は外に切り替えて差を詰め4着。善戦しました。 

5着 プラチナプライド 
 この日はマイナス8キロの461キロ。馬体的に特に変化はなくブリンカー装着。レースは森騎手が気合をつけて内3番手から。勝負処からは置かれ気味になり離れた4番手。最後の直線も内を突いて5着。正味目イチの競馬で上位3頭には力負け。

11着 ヒストリックノヴァ
 この日はプラス2キロの489キロ。馬体をフックラ映して程度な気合乗り。万全の仕上がり。レースは出負けした上に外の馬に寄られて挟まれ下がる不利。外8番手からの競馬になり、全く動けず大敗。完全に走る気を喪失したようで、今回に関しては基準外とみたい。

第58回 報知グランプリカップ(S3)

【予想】
◎ゴールドホイヤー
〇コズミックフォース
▲ギガキング
△キタノオクトパス
△ダノンレジーナ

 昨年の当レースは、一旦置かれながら闘志を奮い立たせて差し切ったゴールドホイヤー。以降ひと息でも体調を整えて参戦。少頭数歓迎、メンバー的にも狙い目とみました。

【レース】
 好スタートを決めたキャッスルトップの逃げは予想通り。和田ギガキングがサッと2番手に付けて大名マーク。キタノオクトパス、ダノンレジーナと続いて直後にコズミックフォース。出遅れたゴールドホイヤーは後方から。ペースは平均。手応え良く3コーナー先頭に立ったギガキングは1馬身差で直線へ。更にリードを広げて明け4歳の充実ぶりをアピールしました。これを追ったキタノオクトパスとの先行決着。

【上位馬の寸評】
1着 ギガキング
 この日はプラス6キロの470キロ。本年初出走ですが、入念に乗り込まれて馬体フックラ好仕上がり。レースは和田騎手が多少気合をつけた程度で楽に2番手。手応え良く3コーナーで先頭を奪い、1馬身リードして直線へ。更に差を広げて危なげなく押し切りました。完全な勝ちパターンとはいえ充実確かだしレース巧者ぶりに磨き。

2着 キタノオクトパス
 この日はプラス3キロの576キロ。雄大な馬っぷり。気合も乗って好気配。レースは出たなりに外3番手から。ギガキングのスパートに合わせるように進出して4コーナーでは1馬身差の2番手。最後の直線は同じ脚になり差が詰まりませんでしたが順当に変わり身。3歳時の実績やキャリアの浅い大型馬を考えると更なる上積みが期待できそう。

3着 ゴールドホイヤー
 この日はマイナス4キロの498キロ。大分体つきがスカッとして調子を上げている様子。レースは出遅れて後方7番手から。道中もポジションを上げられませんでしたが、4コーナー手前からマクって大外へ。前2頭に水を開けられたとはいえ、先行有利の馬場を考えればマズマズの内容。常識に掛からないタイプですが復調確か。

4着 サルサレイア
 この日はプラス3キロの500キロ。ややコロンと映る体型ですがこの馬なり。レースは矢野騎手が気合をつけて出たものの殿りから。直線だけの競馬で甘くなった馬を交わして4着は、目算以上の競馬。

5着 ウインターフェル
 この日はマイナス2キロの533キロ。休養前よりかなり増えていますが、黒光りする好馬体がパワーアップしていい感じ。レースは本田騎手が慎重に構えて離れた6番手から。勝負処からマクり上げて一旦は3番手に上がりましたが、そこからの伸びが案外。まだ重賞で勝ち負けのラインまでは戻り切っていないようですが、これを糧に前進期待。

7着 コズミックフォース
 この日はマイナス2キロの473キロ。少々間隔はあきましたが、活気があり好気配。レースは道中外5番手を進み勝負処では3番手に上がりましたが、最後の直線はサッパリ伸びず。脚の使い処が難しいイメージ。勝島王冠は勝ちましたが、基本的にマイルあたりがベターでは。

第4回 雲取賞(S3)

【予想】
◎ナッジ
〇シャルフジン
▲シルトプレ
△ライアン
△クライオジェニック
△マイブレイブ

 全日本2歳優駿は後方追走で見せ場がなかったナッジ。ただしスタートひと息だったし小回りコースを捌き切れなかった感じも。内から脚を伸ばして2着のJBCが好内容。大井の千八なら末脚爆発に期待。逃げ有力シャルフジンが相手。

【レース】
 スタートを決めたのはクライオジェニックですが、外から楽にこれを交わしてシャルフジンがハナ。離れた3番手にマイブレイブでその外にシルトプレ。更に離れてライアンにナッジ。ペースは極早馬場を考慮すれば平均。マイペースを守り、2馬身リードして直線に向いたシャルフジンが、付け入る隙を与えず1着ゴール。2着争いを制したのは外伸びたナッジ。

【上位馬の寸評】
1着 シャルフジン
 この日はマイナス1キロの487キロ。スッキリ仕上がった体つき。程良い気合乗り。レースはほぼ馬なりでハナに行ってマイペースの逃げ。道中の折り合いもスムーズ。2馬身のリードを保って直線に向き、危なげなく逃げ切りました。距離は短い方が合いそうな感じもしますが、昨年は同じヘニーヒューズ産駒のアランバローズがクラシックレースで大活躍。当然この馬も有力。

2着 ナッジ
 この日はプラス6キロの486キロ。乗り込み入念で緩みのない仕上がり。チーク着用。レースは矢野騎手が多少気合をつけて離れた6番手から。最終コーナーでもまだ前とは距離がありましたが、渋く脚を伸ばして2着。今回に関しては極早馬場の高速決着にスピード負け。こちらは距離延びていいタイプ。

3着 シルトプレ
 この日はマイナス1キロの461キロ。馬体を維持して前走のデキ。レースは本橋騎手が気合をつけて外4番手から。勝負処から3番手に上がり前を追いますが、ペースが落ちず厳しい追走。最後は外からナッジに交わされて3着に終わりましたが、自身の脚は使って決定的な差ではない。反撃の余地は十分に残されているとみたい。

4着 マイブレイブ
 この日はプラス4キロの502キロ。馬体をフックラと見せて申し分なし。レースは本田騎手が気合をつけて内3番手から。緩みないペースに勝負処からはやや置かれ気味になりましたが、追って追って追走。最後の直線はイン粘りで4着。終始経済コースを回って目イチの内容。

5着 クライオジェニック
 この日はマイナス1キロの547キロ。スケールの大きな馬っぷりですが、もうひと絞りできそうな感じも。レースは好スタートから無理をせず外2番手。終始1馬身間隔でシャルフジンを追い駆ける形。ただし最終コーナーに差し掛かるあたりでややリードを広げられ、後続からも迫られ厳しい状況に。結果5着に敗れましたが、キャリアを考えれば大健闘で今後の糧に。

第66回 金盃(S2)

【予想】
◎ウラノメトリア
〇サトノプライム
▲トーセンスーリヤ
△セイカメテオポリス
△リンゾウチャネル
△フレッチャビアンカ
△タイサイ
△エメリミット

 スタート決めて先行策。手応え良く進出して突き抜けたトライアルの勝ちっぷり鮮やかなウラノメトリア。均整の取れた好馬体から大いに伸長の余地。万全の態勢ならここからの流し。サトノプライム本線に手広く。

【レース】
 序盤はリンゾウチャネルの逃げ。一周ホームストレッチでこれを交わしてエメリミットがハナ。外に切り替えてリンゾウチャネルが2番手。一歩引いて離れた3番手にウラノメトリア。直後にフレッチャビアンカ、トーセンスーリヤ、タイサイ。セイカメテオポリスは中団でサトノプライムは後方から。この距離にしては緩みない流れ。勝負処で一気に馬群が凝縮。エメリミット、リンゾウチャネル、ウラノメトリア、タイサイが4頭併走の形で直線へ。その直後で機を窺っていたフレッチャビアンカがこじ開けるように抜け出して1着ゴール。内を突いたセイカメテオポリスが2着。

【上位馬の寸評】
1着 フレッチャビアンカ
 この日はプラス4キロの474キロ。ややテンションが上がり気味ですが、少しでも馬体を増やしていたのは好感。レースは出たなりに内5番手から。勝負処で他に動きがあった際も内でジックリ我慢。4コーナーでは先行4頭の直後。最後の直線は馬群の中を割る格好。内から一旦抜けたセイカメテオポリスを残り100で交わして1着ゴールを駆け抜けました。それほど強いというイメージは沸きませんが、なかなかのレース巧者だし、この日は御神本騎手が完璧に乗った。

2着 セイカメテオポリス
 この日はプラス3キロの540キロ。悠然とパドックを周回する姿はいつも通り。好調キープ。レースはテン乗りの本田騎手が仕掛けて行って通例より前目のポジション。内7番手で脚を溜める形。道中は動かず最後の直線はイン狙い。巧い具合にガラ空きになった処を突っ込み一旦は先頭に躍り出ましたが、フレッチャビアンカに追い負けして2着。力を出し切った競馬。

3着 サトノプライム
 この日はプラス9キロの513キロ。パワフルな好馬体に太目感は皆無。レースは序盤は離れた殿りから。向流しに入ると内から徐々にポジションアップ。ただし3コーナーで前をカットされ一旦ブレーキ。これが痛かった。再び追い上げを図り、最後の直線は内目を詰めて3着。あの不利がなければ勝っていた可能性が大で悔いが残る競馬。

4着 サンビュート
 この日は増減なしの501キロ。2着した転入緒戦と同様の気配で好仕上がり。レースは外8番手。ジックリ構えて勝負処からマクり上げる格好。やや前が忙しい競馬で展開に乗じた感じもありますが、このメンバーで4着は大健闘。キャリア的にまだ伸びシロを残していそうです。

5着 トーセンブル
 この日はプラス1キロの445キロ。小柄な馬体をフックラ映して好調。レースは10番手を進み、ほぼサンビュートと同じような運びで5着入線。この馬らしいといえばらしい運びでこれも力通りの競馬。

6着 トーセンスーリヤ
 この日はマイナス12キロの478キロ。数字ほどの細目感はなく、落ち着きもありマズマズ。レースは内6番手から。道中の運びはスムーズで、手応えを残して最後の直線に向きましたが、同じ脚になり流れ込む感じで6着。斤量も背負っており滑り出しとしてはマズマズか。次走で改めて真価を問いたい。

10着 ウラノメトリア
 この日はプラス6キロの503キロ。馬体フックラ、適度な気合乗りで好調間違いなし。レースは好スタートから2番手。一周ホームストレッチでエメリミットが動いた際は引いて離れた3番手で折り合いに専念。勝負処からは後続の仕掛けに呼応して動き4コーナーでは先頭に並びかける形。ただし、最後の直線は伸びサッパリで脱落。先行勢には厳しい流れが敗因か…。次走改めて注目。

第71回 川崎記念(Jpn1)

【予想】
◎チュウワウィザード
〇カジノフォンテン
▲タービランス
△ヴェルテックス
△ヒロイックテイル
△ブラックアーメット
△ケイティブレイブ

 海外遠征を挟み勝ち切れないチュウワウィザードですが、近2戦の走りからは衰え皆無。2年前の当レースを勝利した川田騎手とのコンビ復活。これといって手強い新興勢力もおらず、力通りの走りで決めるとみました。連下は横一線。

【レース】
 サルサディオーネが定番戦法で、この馬としてはペースを落とした逃げ。張田カジノフォンテンは予定通り?外2番手。エルデュクラージュ、ヒロイックテイルと続いて直後にチュウワウィザード、ヴェルテックス。ブラックアーメットは後方から。ペースは平均。2周目3コーナーで先頭に立つカジノフォンテン。これに手応え良く並びかけるエルデュクラーズ。チュウワウィザードも3番手に進出して直線へ。残り200で先頭に立ったチュウワウィザードが力通りにワンサイドV。エルデュクラージュが辛抱して2着。

【上位馬の寸評】
1着 チュウワウィザード
 この日は増減なしの488キロ。集中力を保ってパドックを周回する姿はいつも通りで好仕上がり。レースは外5番手からとほぼ想定通りのポジション。2周目勝負処から一気に動いて4コーナーでは前2頭から2馬身差の3番手。最後の直線、残り200で一気に先頭に躍り出ると、突き放す一方のワンサイド勝利。力の違いを見せつけました。

2着 エルデュクラージュ
 この日はプラス1キロの505キロ。2着した前走時と同様に馬体を大きく映してデキの良さは歴然。レースは序盤内3番手。向流しに入ると本田騎手が外に持ち出し手応え良く進出。早目に先頭に立ったカジノフォンテンを追い、最終コーナーではこれを交わす勢い。最後はチュウワウィザードに交わされ2着死守がやっとでしたが、なかなか中身の濃い競馬。明けて8歳とはいえまだまだやれる。

3着 ヴェルテックス
 この日はマイナス2キロの519キロ。迫力満点の馬っぷりでピークのデキ。レースは出たなりに内6番手からの競馬。勝負処でペースアップした際は追って追走。最終コーナーでは4番手に上がり、終いもうひと伸びして3着。ほぼ力通りの競馬。

4着 ブラックアーメット
 この日はマイナス2キロの508キロ。大型馬ですが、均整の取れた好馬体でデキ良好。レースはヤンワリ出て後方12番手から。2周目の勝負処から内に入ってロスをとどめ、最後の直線で差を詰め4着。キャリアの浅い4歳馬だし、小回り川崎コースでこの走りなら今後が楽しみ。

5着 カジノフォンテン
 この日はプラス13キロの545キロ。昨年勝った際が541キロ。ビシッと仕上げてきたし、見た目に太目感なく馬体増不問。レースはサルサディオーネに行かせて2番手は予想通り。道中の折り合いはスムーズ。2周目3コーナーで先頭に立ちましたが、これを追うエルディクラージュの行きっぷりが良く、最終コーナーでは交わされて赤信号。結果5着に終わりました。やはりこの馬、基本的には逃げ馬。距離も千六、千八あたりが合うのでは。

第25回 TCK女王盃(Jpn3)

【予想】
◎レーヌブランシュ
〇テオレーマ
▲ダイアナブライト
△ショウナンナデシコ
△ブランクチェック
△ダノンレジーナ
△リネンファッション

 JBCは小回り千五への対応に気を遣った感じのレーヌブランシュ。以降はここに備えて万全の仕上がりなら、2番手からアッサリ抜け出したレディスプレリュードの再現に期待。もちろんテオレーマが相手。

【レース】
 好スタートを決めたケラススヴィアの逃げ。ダノンレジーナ、リネンファッションと続いて内にショウナンナデシコ、外にレーヌブランシュ。テオレーマは後方から。ペースはスロー。勝負処からテオレーマが接近して馬群が凝縮。完全にヨーイドンの競馬。反応鋭くテオレーマが抜け出し、内で食い下がるショウナンナデシコを抑え女王の貫録を示しました。

【上位馬の寸評】
1着 テオレーマ
 この日はマイナス4キロの472キロ。少々間隔があいて太目の懸念もありましたが、全く問題なく過去の勝利時と同様にキリッと引き締まった好仕上がり。レースは川田騎手がジックリ構えて後方9番手から。ペースを考えるとどうかですが、勝負処からの反応が機敏で先行直後に接近。最後の直線は残り100で先頭に立ち、内から脚を伸ばすショウナンナデシコを抑え1着ゴール。川田騎手が馬の力を信頼し切った騎乗ぶりで着差以上の内容。

2着 ショウナンナデシコ
 この日は増減なしの482キロ。仕上がり切った馬体でややテンションが上がり気味。見映えは今イチ。レースは出たなりに内4番手から。スローのインで我慢の競馬。途中からは走りがスムーズになり最後の直線へ。残り200から吉田騎手が追い出して中を割り一旦は先頭に立つシーン。惜しくもテオレーマに競り負けましたが、見た目より勝負強い走り。前走に引き続いての重賞2着で本格化をアピール。今後の牝馬重賞路線に新たな有力候補が誕生。

3着 ブランクチェック
 この日はマイナス10キロの480キロ。前走に続いての馬体減ですが、別段細目感はなく絞れた分と判断。レースは出たなりに外8番手から。馬込みで折り合いに専念。勝負処からテオレーマが動いた際は、これをやり過ごしてワンテンポ遅らせスパート。直線は外から詰めて3着。脚を余したか巧く乗ったのか微妙なところですが、一応交流でも通用のメドは立ちました。

4着 レーヌブランシュ
 この日はマイナス8キロの465キロ。休み明けの馬体減ですが、フックラ映して特に問題なし。レースは松山騎手が気合をつけて出ましたが、序盤のリズム? 流れに乗り切れない感じで5番手から。その影響か最後の直線の追い比べで伸びを欠いて4着止まり。消化不良の競馬。

5着 メモリーコウ
 この日はマイナス1キロの477キロ。転入緒戦の東京シンデレラマイルを2着。馬体をキープして当時と同様に好気配。レースは好スタートから出たなりに内7番手から。ジックリ溜めて最後の直線はラチ沿い。一瞬伸びる気配もありましたが、結果は掲示板確保が精一杯。現状交流では厳しい。

第65回 ニューイヤーカップ(S2)

【予想】
◎ノブレスノア
〇ダイナソー
▲ミゲル
△フレールフィーユ
△リヴィフェイス
△バイザウェイ

 全日本2歳優駿では崩れたノブレスノアですが、以降ジックリと調整に充て好仕上がりで迎えた地元重賞。要は展開。さほど強力な同型はおらず勝ちパターンとみました。ただし単純な力関係では上位拮抗。

【レース】
 スタートを決めたのは本橋リヴィフェイスですが、主張する森ノブレスノアに譲って2番手から。行き脚がついて外から矢野ダイナソーが3番手。その内に本田ミゲル。出入りがなく完全な先行ペース。4コーナー先頭に並びかけたリヴィフェイスが一旦は先頭に立ちましたが、内を突いたミゲルがこれに競り勝ち1着ゴール。渋く詰めたダイナソーが3着。

【上位馬の寸評】
1着 ミゲル
 この日はプラス6キロの483キロ。前走に続いての馬体増は成長の証。レースは本田騎手が前の動向を窺いつつ内に入れて4番手から。道中の折り合いスムーズ。最後の直線は2頭分あいたイン狙い。一旦は先頭に立ったリヴィフェイスとのデッドヒート。首の上げ下げに競り勝ちハイセイコー記念の雪辱を果たしました。大物感はありませんがなかなかのレース巧者で距離はこなしそう。

2着 リヴィフェイス
 この日はマイナス1キロの459キロ。間隔はあきましたが過不足ない仕上がり。落ち着きもありキャリアの割に完成度が高い。レースは好スタート。内のノブレスノアに行かせて2番手で折り合う作戦。実にスムーズな運び。半馬身差で直線に向き、一旦はノブレスノアを交わして先頭。内を突いたミゲルに惜しくも競り負けましたが、勝ちに行っての2着は勝利に匹敵する内容。ミゲルと似たタイプ。

3着 ダイナソー
 この日はマイナス1キロの459キロ。間隔があいての転入戦ですが、仕上がり早のタイプ。適度な気合乗りで好気配。レースは出遅れ。矢野騎手が少々行きたがる馬を宥めつつ徐々にポジションを上げ外3番手へ。勝負処からマクって出たもののそれほど差が詰まらず直線へ。渋く脚を伸ばしノブレスノアを交わして3着はマズマズの内容。レースぶりからはマイル以下がベターか。

4着 ノブレスノア
 この日はプラス4キロの482キロ。もう少し増えてもいい感じですがマズマズ。レースは好スタートを決めたリヴィフェイスに対し、こちらは森騎手がかなり気合をつけてハナ。平均ペースでそれほど負荷のかからない逃げでしたが、リヴィフェイスのジカ付けに競り負け4着。このレースぶりから、今後距離延びての上積みは疑問。

5着 カイル
 この日はプラス3キロの466キロ。馬体をフックラ映して好調キープ。レースは人気の先行4頭に続く外5番手から。ほぼ同じポジションで流れ込んでの5着。大崩れはしないものの、一線級に入ると入着ライン。

第66回 船橋記念(S3)

【予想】
◎コパノフィーリング
〇ルーチェドーロ
▲カプリフレイバー
△ベストマッチョ
△アドバイザー
△アザワク
△エンテレケイア

 距離を延ばしてもそれなりに結果を出しているコパノフィーリングですが、流れひとつで崩れそうな危うさも。ただしこの距離なら話は別で、スタートさえ出れば、他の動向を窺いつつ余裕の捌きで決めるとみました。ルーチェドーロ本線の流し。

【レース】
 逃げ争いを制したのはアザワク。キモンルビー、カプリフレイバー、アドバイザーと続いてコパノフィーリングは中団イン。出脚が利かなかったルーチェドーロは離れた後方から。4コーナーで先頭に並びかけたキモンルビーが残り200で単騎先頭。凌ぎ切って連勝記録を更新するとともに重賞初挑戦での快挙。もつれた2着争いを制したのはカプリフレイバー。

【上位馬の寸評】
1着 キモンルビー
 この日はマイナス1キロの472キロ。懸念した馬体減りはなく順調そのもの。レースは御神本騎手がスッと出して行き、主張するアザワクに行かせて外2番手。手応え良く追走して4コーナー併走。残り200でアザワクを振り切り単騎先頭。後続の追撃を抑え込みました、この相手ではどうかとみていましたが、アザワクの逃げにジカ付けのスピード能力抜群。千二より千ベターの感じ。

2着 カプリフレイバー
 この日はプラス5キロの531キロ。おっとりした感じはいつも通り。叩いて型通りに前進。レースは真島騎手がステッキを連打して外3番手から。4コーナー2馬身差で直線へ。最後は同じ脚になり詰め切れませんでしたが、後続を抑えて2着死守。自分の力は走って責任を果たしました。

3着 コパノフィーリング
 この日はマイナス3キロの457キロ。入念に調整を積まれてキリッとした仕上がり。レースはスタートひと息。森騎手が気合をつけて行ったものの、やや後手に回る形で内8番手から。道中は内々進出を図り4コーナーでは4番手。最後の直線は外から詰めて3着。意外に時計のかかる決着を考えるとやや不満も。

4着 ルーチェドーロ
 この日はプラス13キロの519キロ。馬体増は成長分もあり重目感なし。気合乗り十分の好馬体。レースはスタートひと息で離れた後方12番手から。4コーナーでもまだかなり開きがありましたが、正味直線勝負で2着争いに加わる勢い。いかにも距離不足の感じで次は怖い。

5着 アドバイザー
 この日はプラス2キロの533キロ。堂々とした馬っぷりで近走と変わらぬ気配。レースは笹川騎手が内枠各馬の動向を窺いつつ外4番手から。勝負処から若干置かれ気味になりましたが、最後の直線は外から詰めて2着争いの一角。自分の力は走った感じ。

第58回 報知オールスターカップ(S3)

【予想】
◎ノーヴァレンダ
〇ハイランドピーク
▲アングライフェン
△フレッチャビアンカ
△タイサイ
△ロードゴラッソ
△ゴールドホイヤー

 全日本2歳優駿1着から3年の時を経て川崎へ移籍のノーヴァレンダ。スケールの大きな馬っぷりに拍車が掛かり二度目の前走を圧勝。本年重賞路線で注目の存在で、年頭を飾るとみました。ハイランドピーク本線の流し。

【レース】
 森ノーヴァレンダが先手を主張。控えて2番手にタイサイ。その内にトランセンデンス。ハイランドピーク、エルディクラージュと続いて中団にフレッチャビアンカ、ロードゴラッソ。セイカメテオポリスは後方から。ペースは緩みない平均。残り800から2番手に上がったエルディクラージュが前を追いましたが、2馬身リードで直線に向いたノーヴァレンダが付け入る隙を与えず悠々と1着ゴール。粘ったエルディクラージュが2着。

【上位馬の寸評】
1着 ノーヴァレンダ
 この日はプラス3キロの535キロ。雄大な馬っぷり。依然として成長期にある感じ。レースは森騎手が気合をつけて先手主張。折り合いもついてスムーズな行きっぷり。2周目の勝負処からエルディクラージュが接近してきましたが、ガッチリと受け止めてリズム崩さず。2馬身リードして直線に向き、危なげなく押し切りました。本年の活躍が楽しみ。

2着 エルデュクラージュ
 この日は増減なしの504キロ。船橋のダイオライト記念を2着した当時に比べると馬体をフックラ映してむしろいい感じ。チーク着用。レースは序盤5番手から。向流しで2番手に上がり、残り800からタイサイを交わして2番手。前を追いましたが、振り切られる形で2馬身差で直線へ。それでも3着には水を開けて地力をアピールしました。高齢を迎えましたが、もうひと花咲かせる可能性も。

3着 ロードゴラッソ
 この日はプラス13キロの481キロ。決して重目感はなく、中身を伴っての馬体増。レースは中団7番手から。向流しから張田騎手が仕掛けて最終コーナーでは4番手に進出。終いもうひと伸びしての3着は、斤量比較を考えても地力を示した内容。これも今後の中長距離路線の注目株。

4着 セイカメテオポリス
 この日は増減なしの537キロ。パワフルな好馬体に活気も呈していかにもデキが良さそう。レースは例によって後方から。向流し9番手から押し上げましたが、最終コーナーでも前とはまだ開き。ジリジリ差を詰めて4着は健闘でしょう。世代レベル云々を言われますが、その中で地道に成長の跡。

5着 ハイランドピーク
 この日はマイナス1キロの476キロ。ここ一連と同等でハイレベル。レースは町田騎手が気合をつけて内4番手から。ただし勝負処からやや置かれ気味になり、終い盛り返して上位陣とは開きのある5着。斤量的に厳しかったにせよ力負けの感じ。

7着 フレッチャビアンカ
 この日はプラス2キロの470キロ。休み明けでも太目感なし。ややテンションが上がり気味。レースは内6番手から。向流しで追い上げを図り一旦は3番手に取り付きましたが、最後の直線では脚が使えず案外な結果。馬体はもう少し増えて理想。

第45回 東京2歳優駿牝馬(S1)

【予想】
◎レディーアーサー
〇ヒストリックノヴァ
▲スピーディキック
△プラチナプライド
△スティールルージュ
△ロマンスロード
△レディオガガ

 盛岡へ遠征して重賞Vのレディーアーサー。渋い面があり距離千六への延長はプラスとみて◎。エーデルワイスの上位2頭ヒストリックノヴァ、スピーディキック本線。

【レース】
 逃げ争いを制したロマンスロードがハナに行き、外に回してスティールルージュが2番手。ヒストリックノヴァ、プラチナプライドは中団。レディーアーサーに出遅れたスピーディキックは後方から。ペースは平均。4コーナーで2番手に上がったヒストリックノヴァが最後の直線では一旦先頭に立ちましたが、ジックリ脚を溜めていたスピーディキックが抜群の決め手を繰り出し1着ゴール。

【上位馬の寸評】
1着 スピーディキック
 この日はマイナス7キロの467キロ。毛ヅヤひと息でそれほど気配は目立たず。レースは出遅れもあり腹を括った待機策。道中はインで脚を溜めて極力追い出しを我慢。4コーナー手前から一気にスパートして直線は外へ。桁違いの末脚を繰り出して突き抜けました。どうやらこういう戦法が合う感じ。全幅の信頼は?でも素材は相当。

2着 ヒストリックノヴァ
 この日はマイナス8キロの487キロ。バランス的にちょうどこのくらいの体重がいい感じ。レースは外9番手からの競馬。勝負処からマクり上げ4コーナー3番手。最後の直線は一旦先頭に立つシーンもありましたが、脚が続かず2着死守の格好。それでも強敵相手に揉まれて着実に成長の跡。

3着 クールフォルテ
 この日はプラス1キロの477キロ。活気があって好調キープ。レースは出たなりに内8番手から。経済コースで脚を溜めて、最後の直線も内目を伸びて3着。ロスなく立ち回ったとはいえ、場数を踏んできた馬を相手にこの走りは高評価。

4着 レディーアーサー
 この日はプラス3キロの506キロ。馬っぷり上々で好仕上がり。レースは笹川騎手が気合をつけて行ったものの外11番手から。4コーナーで中団に取り付き、ソコソコ詰めて4着。器用さに欠け多頭数の捌き? 力負けという感じはありません。

5着 ロマンスロード
 この日はマイナス2キロの483キロ。少々テンションが上がり気味ですが、デキはキープ。レースは内枠の同型スティールルージュを抑えてハナ。緩みないペースで引っ張り残り200までレースをリードしましたが、踏ん張り切れず5着。初黒星を喫しましたが、強気の競馬は更なる成長への踏み台になりそう。

8着 プラチナプライド
 この日はプラス5キロの469キロ。馬体減りなく順調。レースはスタートひと息。御神本騎手が気合をつけて行ったものの外10番手から。全く見せ場なく終了。初の右回りが影響したか…。