第42回 サンタアニタトロフィー(S3)

【予想】
◎ティーズダンク
〇グレンツェント
▲メイクハッピー
△トロヴァオ
△ハルディネロ
△リコーシーウルフ
△サンロアノーク

 長目の距離にも良績を残しているティーズダンクですが、本質的には千四、千六あたりがベスト。3着アランバローズに5馬身差をつけたテレ玉杯が出色の内容。斤量増でも勢い重視で◎。

【レース】
 内から好スタートを決めたサンロアノークがハナ。これをリコーシーウルフが追い駆け、離れた3番手にハルディネロ。ティーズダンクは外5番手。その内にトロヴァオ。グレンツェントは中団外。ゴールドホイヤーは後方から。ペースは平均。手応え良く進出したトロヴァオ、更にはハルディネロが前に襲いかかり直線へ。すぐに先頭に躍り出たトロヴァオが後続の追撃を許さず1着ゴール。粘るハルディネロを交わしてゴールドホイヤーが2着。

【上位馬の寸評】
1着 トロヴァオ
 この日はプラス4キロの477キロ。歳を重ねて落ち着いた振舞い。ここ一連と同等の気配。レースは笹川騎手が気合をつけて内6番手からとこの馬のポジション。勝負処からうまく前が開けて内々をロスなく進出。手応え良く4コーナー先頭に並びかけ、直線に向くと即座に単騎先頭。理想的な運びで久々に勝利を収めました。

2着 ゴールドホイヤー
 この日はマイナス6キロの500キロ。叩いて太目絞れ前進。レースはダッシュ利かず後方11番手。腹を括った待機策でジックリ構え正味直線勝負。最後の直線で外伸びて2着。これまで頭あって2着なしの極端な戦績。休み明けとはいえ前走が負け過ぎだし千六にイメージも湧きませんでしたが、やはり地力は相当。取捨選択に厄介なタイプ。

3着 ハルディネロ
 この日はプラス2キロの502キロ。馬っぷり冴えて活気もあり上々。レースは真島騎手が気合をつけて前を行く2頭の離れた3番手から。いいポジションにハマった感じ。勝負処からトロヴァオの動きに合わせてスパート。最後の直線は2番手で辛抱していましたが、ゴール前ゴールドホイヤーに交わされ3着。完全燃焼の競馬。

4着 ティーズダンク
 この日はプラス3キロの510キロ。馬体充実、毛ヅヤも上々でハイレベル。レースは和田騎手が気合をつけて外5番手から。ペースを考えるとほぼ理想的なポジション。最終4コーナーでは前4頭の直後に迫り直線に向きましたが、意外に伸び悩んで4着。斤量を背負うと気にするのか…。

5着 グレンツェント
 この日はマイナス1キロの474キロ。年齢的に大きな変化はありませんが順調そのもの。レースは森騎手が気合をつけて外8番手から。勝負処での反応ひと息でやや厳しい運びになり、外から詰めて掲示板ゲットがようやく。外枠もありますが、現状これが一杯か…。

第67回 平和賞(S3)

【予想】
◎ランディスシティ(出走取消)
〇ノーズトゥテール
▲マイブレイブ
△リヴィフェイス
△ライアン
△ミネソタ
△ミゲル

【レース】
和田ノーズトゥテールがハナを主張。グッドボーイ、レティクルと続きマイブレイブ、ライアン、ミネソタなども先行グループ。リヴィフェイス、ミゲルは中団。その後ろにミスターブラスト。ペースは平均。3コーナーでグッドボーイが先頭。これを交わして4コーナーではレティクルが先頭。ライアンも接近して直線へ。最後の直線は混沌としましたが、ライアンが競り勝って1着ゴール。中を割ってマイブレイブが2着、外詰めたミスターブラスト3着。

【上位馬の寸評】
1着 ライアン
 この日はプラス5キロの476キロ。連闘敢行の遠征競馬ですが、馬体を増やして好気配。レースは出たなりに4番手から。勝負処から進出して4コーナー2番手。最後の直線では残り200で先頭。少々外にヨレるシーンもありましたが、渋い走りで競り勝ちました。ディープ産駒でいかにも距離が延びて良さそうなタイプ。

2着 マイブレイブ
 この日はプラス1キロの490キロ。馬体をフックラ映して適度な気合乗り。レースは御神本騎手が多少気合をつけて内4番手から。道中の折り合いはスムーズ。終始先行グループの一角を形成。最後の直線は中を割る形で2着。相手強化の混戦の中を崩れず、今後距離の延長にも対応しそう。

3着 ミスターブラスト
 この日はプラス6キロの458キロ。少々テンションが上がり気味。馬体増は好感。レースは出たなりに内10番手から。勝負処から押し上げて4コーナーでは先行グループに接近。外から脚を伸ばして詰め寄り3着。展開に乗じた感じもありますが、相手なりの差し馬。

4着 リヴィフェイス
 この日はマイナス6キロの460キロ。馬体をキープして順調そのもの。レースは好スタートから大事に構えて内7番手から。進出する気配を見せながら勝負処でかなり前がゴチャつき一旦は置かれましたが、渋く差を詰めて4着。相手強化にもそれなりに対応して明るい見通し。

5着 ミゲル
 この日はプラス13キロの471キロ。休み明けの大井遠征で減らした馬体を戻し適度な気合乗り。レースは出たなりに外7番手から。距離を意識して慎重な運び。4コーナーでは3番手に進出しましたが、最後の直線の追い比べでライアンが外にヨレ、その影響で進路が狭くなる不利。それほど脚があった感じもしませんが、まともならもう少し際どかったかも。

12着 ノーズトゥテール
 この日はプラス2キロの466キロ。キッチリ仕上がって落ち着きも伴い態勢万全。レースは従来通りに

第31回 埼玉新聞栄冠賞(S3)

【予想】
◎フィアットルクス
〇タービランス
▲エメリミット
△トランセンデンス
△マンガン
△リッカルド

 連勝ストップ後も手堅い走りで崩れないフィアットルクス。叩き二度目、浦和コースも向きそうなタイプで連軸に。連覇狙うタービランス本線。

【レース】
 スタートひと息でも無理なくトランセンデンスがハナ。エメリミット、リッカルドと続いてその内にキングガンズラング。外にフィアットルクス。タービランスは中団イン。ペースはスロー。向流しでノーブルサターンが仕掛け、それに合わせて各馬スパートの態勢。3、4コーナーでエメリミットが先頭。4コーナーではリッカルドが先頭に立ちましたが、背後に迫ったタービランスが直線に向くとすぐさま先頭。後続を寄せ付けず連覇を達成しました、ハイランドピークが追い上げ2着。

【上位馬の寸評】
1着 タービランス
 この日はプラス2キロの543キロ。堂々たる貫録で太目感なく好仕上がり。レースは序盤はいつもより後ろめで中団の内7番手から。向流しで外に持ち出しいつでも動ける態勢。ノーブルサターンのスパートに合わせて仕掛け4コーナーでは2番手に進出。直線に向くとすぐに先頭を奪い危なげなく押し切りました。健在ぶりをアピール。

2着 ハイランドピーク
 この日はプラス6キロの478キロ。馬体をフックラ映して好調キープ。レースは後方9番手で脚を溜める形。4コーナー手前からマクり上げて上位に接近。最後の直線は外から詰めて2着。転入2戦は千四の高速決着に追走がやっとでしたが、時計のかかる二千で本領発揮。JRA実績からも能力は秘めています。

3着 リッカルド
 この日はプラス7キロの517キロ。高齢ですが、馬っぷりが冴えて編期一杯。レースは外3番手からとこの馬のポジション。レースの流れに沿って動いて最終4コーナーでは一旦先頭に立ちましたが、終い差し込まれて3着。手薄なオープン特別を3連勝しましたが、重賞ではこれが目イチ。

4着 キングガンズラング
 この日はマイナス2キロの531キロ。パワフルな好馬体は健在。レースは内4番手から。常に上位グループを形成して最後の直線も2着争いには加わっていましたが、追い比べで後れを取り4着。決め手の差が出た格好。

5着 エメリミット
 この日はプラス7キロの498キロ。馬体増は好感。ややテンションが上がり気味。レースは好スタートから出たなりに2番手。やや馬が行きたがる素振り。我慢を利かせて3、4コーナーでは逃げるトランセンデンスを交わして一旦は先頭を奪いましたが、4コーナーでリッカルドに交わされて後退。力負けという感じはしません。

8着 フィアットルクス
 この日はプラス4キロの515キロ。適度な気合乗りでいつも通りの好気配。毛ヅヤもいい。レースは出たなりに外5番手を進みましたが、レースが動いた処で意外に反応が鈍く置かれ気味に。この結果は拍子抜け。初コースを気にしたのか…。地元で巻き返しに期待。

9着 トランセンデンス
 この日はプラス10キロの481キロ。それほど見映えするタイプではありませんが、馬体を増やして好気配。レースはスタートひと息でも無理なくハナ。溜め逃げの格好になりましたが、3、4コーナーでエメリミットに交わされて形勢が怪しくなり結果は9着。改めて世代レベルが問われることに。

第20回 鎌倉記念(S2)

【予想】
◎ママママカロニ
〇プリサイスニードル
▲シルトプレ
△ノブレスノア
△カイル
△メンタイマヨ

 デビューから3戦3勝。ゴールドジュニアでは人気の転入馬を子供扱いにして古馬A級レベルの時計で圧勝したママママカロニ。レースぶりから距離はこなしそうだし、極端な馬体減がなければ勝てるとみました。道営2頭が相手。

【レース】
 森騎手が気合をつけて逃げ馬ノブレスノアがハナ。同厩カイルが2番手でその外にシルトプレ。内にメンタイマヨ、その外にママママカロニ。向流しに入るとプリサイスニードルが一気に動いて3番手へ。合わせてシルトプレもスパートして2番手。内に潜り込んだのはママママカロニ。4コーナーで先頭を窺うシルトプレ。外に回してママママカロニも接近。3頭の追い比べになりましたが、残り200で先頭に立ったシルトプレが1着。ママママカロニが外肉薄の2着。

【上位馬の寸評】
1着 シルトプレ
 この日はマイナス6キロの456キロ。数字以上に馬体を大きく見せて程良い気合乗り。レースは笹川騎手が気合をつけて外3番手から。向流しでプリサイスニードルのスパートに合わせて動き2番手へ。4コーナーで先頭に並びかけ残り200で先頭。追撃を凌ぎました。なかなかのレース巧者ぶりを発揮して時計の1分33秒9も優秀。

2着 ママママカロニ
 この日はマイナス3キロの434キロ。馬体に細目感なく適度に気合が乗って好仕上がり。レースは距離を意識して矢野騎手が慎重な運び。難しい面を覗かせながらも宥めつつ外5番手から。向流しでプリサイスニードルに一気に来られた際も冷静さを保って内へ進路を。最後の直線は外に切り替えて追い上げ1馬身差に肉薄。諸々の状況を考えれば負けてもむしろ評価アップ。楽しみな馬です。

3着 ノブレスノア
 この日はマイナス2キロの479キロ。馬体をフックラ映して一連の好調キープ。レースは当然ながら先手を主張。この馬のペースで進めましたが、3コーナーあたりからシルトプレにプレッシャーをかけられ息の入らない流れ。その割に最後の直線も辛抱していましたが、残り200で交わされ3着。自分の競馬はできたものの相手が悪かった。

4着 プリサイスニードル
 この日はマイナス1キロの443キロ。数字以上にボリューム感があって適度な気合乗り。レースは出たなりに外6番手から。向流しで一気にスパートして3番手に取り付きましたが、前に抵抗されて再び置かれる格好。離された4着に終わりましたが、地力の片鱗は窺わせました。

5着 カイル
 この日はプラス1キロの455キロ。遠征帰りで日程は詰まっていますが、馬体を維持してハイレベル安定。レースは左海騎手が気合をつけて2番手から。同厩ノブレスノアをマークする形で進めましたが、レースが動いた際に反応できずに置かれる格好。それでも終い盛り返す姿勢を見せたのは今後に繋がりそう。

第18回 レディスプレリュード(Jpn2)

【予想】
◎ウェルドーン
〇クリスティ
▲テオレーマ
△ラインカリーナ
△レーヌブランシュ
△グランデストラーダ
△ダイアナブライト

 伏兵の逃げ切りを許したとはいえ、真っ向勝負でジャパンダートダービーをタイム差なしに駆けたウェルドーン。少々乗り難しい面があり千八ベター。仕上がりも伴っているなら古馬を抑え込むとみました。逃げそうなクリスティ本線。

【レース】
 内からクリスティの逃げは予想通り。レーヌブランシュが積極策で2番手。離れた3番手にウェルドーン。テオレーマは川田騎手が大事に構えて内6番手から。ペースはスロー。抑えっ切りで4コーナー先頭に立ったレーヌブランシュが、後続に付け入る隙を与えず完封勝利。外詰めたテオレーマが2着。

【上位馬の寸評】
1着 レーヌブランシュ
 この日はマイナス5キロの467キロ。以前よりも馬体をフックラ映して成長が窺えます。レースは松山騎手が気合を入れて外2番手から。ペースが遅く抑え込む余裕。ペースの割に後続の動きがなく、自然な流れで4コーナー先頭。ヨーイドンの競馬で11秒4~12秒5のまとめ。松山騎手の積極策が図に当たった感じですが、馬の充実ぶりも顕著。

2着 テオレーマ
 この日はマイナス2キロの486キロ。いくらか余裕の体付きですが、力は出せると判断。レースは川田騎手が抑え込んで内6番手から。最終4コーナーではまだ離れた5番手。それでも直線外から脚を伸ばして2着。メンバー最速の脚を使ったものの完全に展開負け。もう少し早目の競馬をしていれば結果は違ったかも。稼働時期に入り今後が楽しみ。

3着 ウエルドーン
 この日はプラス4キロの510キロ。ジャパンダートダービー以来でも馬っぷりが冴えて仕上がり良好。レースは出たなりに前2頭から離れた3番手を慎重な運び。勝負処から徐々に追い上げ4コーナーでは2馬身圏内に詰めましたが、上がりの速い競馬に決め手負けの3着。それほど速い脚は使えないようで、結果論ですが、このペースならもっと思い切って行った方が良かった。

4着 ダイアナブライト
 この日は増減なしの448キロ。気配的には特に目立ちませんが、決して細目感はなく見た目よりも実戦タイプの印象。レースは出たなりに外5番手から。上がりの速い競馬に水を開けられた4着。流れが向かなかったのは確かですが、ほぼ力通りの競馬。

5着 グランデストラーダ
 この日はプラス2キロの509キロ。気合乗り十分の好馬体で一連のデキ。レースは前2頭から離れた内3番手から。大事に進めて4コーナーでは差を縮めてきましたが、直線の追い比べで伸びを欠き5着。バテたというより完全な決め手負け。

6着 クリスティ
 この日はプラス6キロの494キロ。落ち着きがあり好気配。レースは馬なりでハナに行って楽なペースで進めたものの、4コーナーで早くもレーヌブランシュに交わされ後退。ペースを落とし過ぎたのか、距離が長いのか、ダート適性に問題があるのか拍子抜け。

第55回 東京盃(Jpn2)

【予想】
◎レッドルゼル
〇リュウノユキナ
▲サブノジュニア
△コパノキッキング
△サイクロトロン
△サクセスエナジー
△ニシノレオニダス

 ジックリ差しに構えてすばらしい切れ味を発揮するレッドルゼル。距離はこなすがやはり短目の距離が合う感じ。万全に仕上げてきたなら地力信頼の◎。ただし上位拮抗。

【レース】
 スタートダッシュを決めた西クルセイズスピリツがハナを主張。大外のサイクロトロンは無理をせずに2番手。ニシノレオニダス、リュウノユキナ、サクセスエナジー、コパノキッキングなどが先行グループを形成。レッドルゼル、サブノジュニアは後方から。勝負処から動いたサクセスエナジーが前を呑み込む勢いで直線へ向かい、残り250で先頭。内から詰め寄るリュウノユキナ、外から迫るレッドルゼルを抑えて復活を果たしました。

【上位馬の寸評】
1着 サクセスエナジー
 この日はプラス3キロの539キロ。迫力ある馬っぷりは健在で程良い気合乗り。レースはスタート決めて松山騎手がかなり叱咤。行き脚がつくと無理なく外5番手。スムーズに流れに乗り3番手から直線の入口では前2頭を呑み込む勢い。残り250で先頭に立ち、内外から迫る2頭を抑えて交流重賞6勝目をゲットしました。過去の5勝は何れも千四。千二は多少忙しいイメージもありましたが、斤量減に外枠もプラスして本領発揮。いささかも衰えは感じられません。

2着 リュウノユキナ
 この日はプラス4キロの511キロ。いかにもスプリンターというパワフルな好馬体。気合も乗って好調キープ。レースは柴田騎手が多少気合をつけて先行3頭をマークする形。勝負処からインに潜り込み行きっぷり上々。直線も内に入って脚を伸ばしてきましたが、惜しくも及ばず2着。ほぼ力を出し切った競馬。距離が延びては心配もありますが、千二なら当代屈指の実力。

3着 レッドルゼル
 この日はフェブラリーからマイナス4キロの486キロ。いかにも切れ味がありそうなコンパクトにまとまった体付き。落ち着いた中に覇気も感じられ好気配。レースはスタートひと息で後方10番手から。勝負処から外に持ち出して進出を図り4コーナーでは中団の一角。終い肉薄したものの惜しくも及ばず3着。少々内枠が災いしたのと、ベストは千四か…。次走での巻き返しに期待。

4着 コパノキッキング
 この日はマイナス2キロの496キロ。馬体をキープできていたのと落ち着いていたのは好感。レースはスタートひと息でも無理なく先行態勢で5番手から。道中の折り合いスムーズ。手応え良くマクり上げて4コーナー大外。最後の直線は一旦2番手に上がるシーンもありましたが、内外から来られて4着。現状の実力に見合った結果。

5着 ワールドリング
 この日はプラス6キロの510キロ。馬っぷりの良さは中央勢にもヒケを取らず、気合が乗って毛ヅヤもいい。レースはさすがにこのメンバーではテンに置かれて外9番手から。最終4コーナーでは7番手。ソコソコ詰めて地方馬再先着の5着なら、超一流古馬相手に大健闘。

6着 サブノジュニア
 この日はプラス1キロの535キロ。オットリした様子はいつも通り。叩いて中身が伴ってきたと判断。レースは矢野騎手が気合をつけるもダッシュ利かず後方から。勝負処から外に持ち出してソコソコ詰めてきましたが、ワールドリングにも後れを取り6着。若干翳りが…。

第68回 日本テレビ盃(Jpn2)

【予想】
◎クリソベリル
〇ダノンファラオ
▲ノンコノユメ
△ラストマン
△メイショウダジン
△サルサディオーネ

 本年初出走でも地力断然クリソベリル信頼。常連のダノンファラオに衰え知らずのノンコノユメ以下△勢も圏内。

【レース】
 好スタートからサルサディオーネが定番の逃げ。2番手にクリソベリルが行き、メイショウダジン、ダノンファラオの並び。直後にノンコノユメ、ラストマン。ペースは程良い平均ペース。終始2、3馬身のリードを保って直線に向いたサルサディオーネ。終い1ハロン14秒4を要しながらも、前半の貯金でギリギリ残しました。渋く脚を伸ばしたダノンファラオが2着。

【上位馬の寸評】
1着 サルサディオーネ
 この日はプラス3キロの529キロ。最近は520キロ台で安定。順調に仕上がった様子。レースは好スタートから無理なくハナ。遅くも速くもなく程良い平均ペースで常時2、3馬身のリードをキープ。最後の直線は少々脚が鈍りましたが、前半の貯金で残しました。クリソベリルが壁になり楽に行けたこともありますが、牡馬相手にこの走りは称賛に値。

2着 ダノンファラオ
 この日はプラス3キロの537キロ。気合乗り十分の好馬体は相変わらずで好仕上がり。レースは意外に行き脚がつかず内4番手から。勝負処からはやや置かれ気味になりましたが、4コーナーは内へ。直線は中を割って2着争いを制しました。パワー先行型で追ってから速い脚は使えませんが、それでも成長を窺わせるレース内容。

3着 メイショウダジン
 この日はマイナス6キロの472キロ。馬体的にインパクトは薄いものの、状態は安定している様子。レースは出遅れ。ただし幸騎手が気合をつけて無理なく外3番手へ。そのポジションで流れに乗り、最終コーナーでは2番手クリソベリルに並びかける勢い。ただし最後の直線はジリジリという感じで流れ込んでの3着。時計のかかる決着に恵まれた印象も。

4着 ラストマン
 この日はプラス2キロの481キロ。馬体をフックラ映してデキは良さそう。レースは出負け気味で慎重な滑り出し。外6番手を進み勝負処から菅原騎手が追って追ってマクり上げる形。終い差を詰めて4着は、キャリア、経験値を考えればマズマズか。

5着 ノンコノユメ
 この日はプラス5キロの461キロ。9歳後半を迎えましたが、数字以上に馬体を大きく見せて好仕上がり。レースは離れた5番手からの競馬。勝負処で置かれて6番手。終いは外から差を詰めて5着。ソコソコは来ていますが、上がりのかかる競馬を考えればもう少し前に来てよかった感じも。基本的に船橋の馬場は合わないのか。地元大井で改めて。

6着 クリソベリル
 この日はマイナス8キロの546キロ。チャンピオンズC以来ですが、見た目には過不足なく仕上がっている様子。適度に気合も乗って力を出せると判断。レースは出たなりにサルサディオーネを2番手マークは想定通り。ペースがペースだけに道中の行きっぷりも悪くありませんでしたが、最後の直線で追い出されてからの伸びがサッパリ。拍子抜けの凡退。後日、喘鳴症が公表されるなど、なんとも後味が悪い結果に。

第32回 テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn3)

【予想】
◎ラプタス
〇アランバローズ
▲テイエムサウスダン
△ベストマッチョ
△ティーズダンク
△ダノンレジーナ

 過去千四の交流重賞を4勝。スタートで大きく躓いた兵庫GTでも大接戦に持ち込んだラプタス。内枠でモマれた際に不安は残るものの、仕上がり上々で56キロなら地力信頼。

【レース】
 当然逃げたのはアランバローズ。前半34秒9の入りもこの馬としては無理のないペース。離れた2番手にテイエムサウスダン。グランドボヌール、ティーズダンクと続きスタート煽ったラプタスは、向流しでスパートする気配を見せたもののリズム? 3コーナーで早くも先頭を窺う勢いのテイエムサウスダンが1馬身リードして直線へ。追い上げを図るティーズダンクを余裕を持って抑え、好タイムで1着ゴールを駆け抜けました。

【上位馬の寸評】
1着 テイエムサウスダン
 この日はマイナス3キロの536キロ。休み明けでも全く重目感なく冴える馬っぷり。気合乗りも上々。レースは岩田騎手が気合をつけて離れた2番手から。無理に仕掛けるでもなく自然な流れで3コーナーでは早くもアランバローズを交わす勢い。相手の抵抗にも泰然自若とした応対。1馬身リードして直線へ。ティーズダンクの追い上げを封じて正に横綱相撲。どうやら完成の域に入った模様。まだキャリアの浅い4歳。しばらく千二、千四路線で主役を張る。

2着 ティーズダンク
 この日はプラス7キロの507キロ。少し線の細いイメージがありましたが、払拭していい体つきに。レースは好スタートから和田騎手が気合をつけて内4番手から。前2頭とはかなり水を開けられたものの、勝負処からは3番手に上がり前を追う姿勢。最後の直線は外から脚を伸ばして2着。勝ち馬には完敗ですが、3着アランバローズに5馬身の差をつけて1分25秒0は掛け値なしに優秀。距離は幅広くこなすものの、千四、千六あたりがベストの印象。南関代表格にのし上がりました。

3着 アランバローズ
 この日はプラス10キロの449キロ。数字通りフックラした感じで好仕上がり。レースは当然先手を主張。この馬としては無理のないペースで引っ張りましたが、テイエムサウスダンに早目に来られて3コーナーでは交わされる体勢。内で抵抗して直線に向きましたが、ティーズダンクにも差されて3着。勝ち馬の想定外のパフォーマンスに完全に力負け。今後の路線はどうなるのか。他が速い短距離よりも、少し長目の距離でハイラップを刻み後続の脚をなし崩しに使わせる競馬がいいのか…。微妙なところです。

4着 アンティノウス
 この日はプラス4キロの520キロ。高齢を迎えても好馬体は健在。一連のデキをキープ。レースは離れた5番手から。ペースとこの馬のスピード能力のバランスを考えると妥当なポジション。最終4コーナーは4番手。終い外から差を詰めて4着はほぼ力通りの競馬。

5着 ハイランドピーク
 この日はプラス9キロの472キロ。馬体をフックラ映して気合も乗り好仕上がり。レースは殿りからの競馬。直線だけでバテた馬を交わしての掲示板ゲットは、大体こんな感じか。

10着 ラプタス
 この日はプラス3キロの471キロ。やや華奢な感じもあり見た目は今イチですが、大体かこんな感じの馬でマズマズ。レースはやや煽り気味のスタートでリズム? 馬込みに入り嫌がる素振り。向流しに入ると外に持ち出して追い上げる姿勢を見せましたが、全く加速がつかずほとんど見せ場なく大敗。今回に関しては基準外とみるべき。

第2回 ゴールドジュニア(S3)

【予想】
◎コパノミッキー
〇ママママカロニ
▲コーミズアムール
△カプティフ
△グロリアスセプター
△サンエイジロー
△ダダダン
△ナックファルコン

 栄冠賞では内で揉まれてポジションを下げながら、盛り返す姿勢を見せたコパノミッキー。その他3戦は逃げて危なげない勝利。移籍緒戦が重賞でも、意外にメンバー手薄。展開不問で勝てるとみました。

【レース】
 内からかなり主張してコパノミッキーがハナ。ナックファルコン、ママママカロニの並びで中団前にカプティフ。コーミズアムールは後方から。勝負処から動いたママママカロニが手応え良く4コーナー併走。残り300で先頭に立ち、余力を残して好タイムで1着ゴールを駆け抜けました。コパノミッキーが2番手を粘り通し、3着に後方から差を詰めたコーミズアムール。

【上位馬の寸評】
1着 ママママカロニ
 この日はプラス8キロの437キロ。数字以上に馬体を大きく見せる馬ですが、更に馬体を増やして活気があり毛ヅヤも上々。文句なし。レースは出たなりに矢野騎手が内の動向を窺い外3番手から。道中の折り合いスムーズ。勝負処から反応良く動いて4コーナー併走。残り300で先頭に立つと、アッという間に差を広げてワンサイド勝利。道営の実績馬を抑えて古馬A級の好タイム。センス抜群のレース巧者。距離もこなしそう。初年度産駒から東京ダービー2着ギャルダルを送り出したホッコータルマエ産駒というのも注目点。

2着 コパノミッキー
 この日はプラス1キロの469キロ。こちらも数字以上で父コパノリッキーを彷彿とさせるボリューム感ある好馬体。適度に気合が乗って毛ヅヤも冴えている。レースは笹川騎手がかなり気合をつけてハナを主張。当然の作戦ですが、4コーナーではママママカロニに並びかけられ手応えの差は歴然。残り300で交わされ、あとは2着死守に懸命。一応人気馬の責任は果たしました。完全な力負け。現時点では逃げ気性のスプリンターという評価。

3着 コーミズアムール
 この日はマイナス2キロの412キロ。こちらは数字通り小ぢんまりですが、状態はキープ。レースはスタートひと息で後方12番手から。道中は内で脚を溜めて直線勝負。外から詰めて3着に押し上げたのは展開に乗じた感じもありますが大健闘。

4着 カプティフ
 この日は増減なしの455キロ。モッサリ感がありそれほど見映えするタイプではありませんが、いつも通りで順調。レースは渋さがあるこの馬にしては行きっぷりが良く好スタートから内6番手。最後の直線は外から差を詰めて4着。完全にスピード負けですが、次に繋がる内容。レースぶりからは距離延びた方が良さそうなタイプ。

5着 ナックファルコン
 この日はマイナス3キロの498キロ。ややテンションが上がり気味ですが、馬体をフックラ映していい感じ。レースは好スタートから外2番手。勝負処から少々置かれて5着に終わりましたが、千二替わりでこの行きっぷりを見せたのは収穫。今後の路線はわかりませんが、今回の走りをみると短距離が合っていそう。

第50回 戸塚記念(S1)

【予想】
◎ジョエル
〇キャッスルトップ
▲ギャルダル
△セイカメテオポリス
△ブライトフラッグ
△トランセンデンス

 黒潮盃では人気を分けたパストーソを問題とせず圧勝のジョエル。以前に比べると序盤の反応が格段に良くなり信頼度アップ。コース実績もあり信頼。ただし上位拮抗のメンバー。

【レース】
 予想通り内からキャッスルトップが先手を主張。ピッタリとマークしてギャルダル。内にトランセンデンス、ジョエル、ランドファーストが先行グループを形成。セイカメテオポリス、ギガキングは中団。ブライトフラッグは後方からでペースは平均やや速目。3コーナーで先頭を奪ったギャルダルが2馬身リードして直線に向きましたが、上がりのかかる競馬で展開もつれる形に。ゴール前内を強襲した伏兵セイカメテオポリスが1着。2着争いを制したのは外伸びたトランセンデンス。

【上位馬の寸評】
1着 セイカメテオポリス
 この日はマイナス14キロの516キロ。休養明けの馬体減は気になりますが、元々馬っぷりが良く、見た目には全く細目感なし。ビシッと追って仕上げてきたと判断。レースは好スタートから出たなりに内6番手から。やや速目の流れに折り合いスムーズ。勝負処から動いたトランセンデンスの内をすくうように進出してイン強襲。人気処をまとめて差し切りました。ハマったのは確かですが、やはり地力確か。そして左回りに適性が高いようです。

2着 トランセンデンス
 この日はプラス11キロの471キロ。リフレッシュ効果で馬体回復。落ち着きも伴い持ち直した様子。レースは出たなりに内3番手から。勝負処でやや置かれ気味になりましたが、森騎手が叱咤して追走。最後の直線は外から詰めて2着。勝ち馬に巧く捌かれた感じで、クラシックホースの地力発揮。

3着 ジョエル
 この日はプラス7キロの525キロ。太目感なく適度な気合乗り。力強い踏み込み、毛ヅヤも良く目下の充実ぶりが窺えます。レースは張田騎手が気合をつけて3番手グループの一角。2周目3コーナーで先頭に立ったギャルダルを追い駆け2馬身差で直線へ。ただし、鋭い脚は使えず2着争いに競り負ける格好。力は出し切った競馬。

4着 ギャルダル
 この日はマイナス5キロの476キロ。中間の乗り込み量は豊富。気合乗りも十分。キッチリ仕上げてきました。レースは好スタートから内の動向を窺いつつ自然に2番手。道中の折り合いスムーズ。2周目3コーナーでキャッスルトップを交わして先頭。リードを広げて2馬身差で直線へ。最後は内外から殺到されて4着ですが、自力で勝ちに行った流れを考えれば中身の濃い競馬。次走が楽しみです。

5着 ギガキング
 この日はプラス3キロの456キロ。数字以上に馬体を大きく見せて好仕上がり。レースは出たなりに外6番手を進み、流れ込んだ程度で差のある5着。力通りの競馬でトップレベルが揃うと入着ライン。

6着 キャッスルトップ
 この日はプラス12キロの454キロ。減らした馬体を戻して見た目には好仕上がり。レースは内枠から先手を主張。少々速目の流れでも、ジャパンダートダービーを考えれば無理のないペース。ただし、3コーナーでギャルダルに交わされ6着。稽古でビシッと行っておらず、中身が伴っていなかったか…。